東大生の3人に1人が学習していたといわれる「公文式」。とても有名ですね。
- 公文式ってどんな勉強方法なの?
- どんな子に向いているの?
- いつから始めればいいの?
- 中学受験にも効果があるの?
我が子のために「公文式」を検討しているお父様・お母様は必見です。「公文式」のメリットとデメリットを解説します。そして公文式の上手な活用方法を紹介します。
「公文式」とは
「公文式」とは1955年に公文公(くもんとおる)さんが始めた学習指導法です。小学生を中心に広まり、日本だけでなくアジア・南北アメリカ・ヨーロッパ等の世界48カ国の地域に教室を展開しています。
公文式の学習方法とは「人に解き方を教わるのでなく、自分の力で教材の問題を解いていく方法」です。塾のように一斉に先生の授業を受けることはありません。
カリキュラムのスタートは生徒それぞれです。年齢や学年に関わらず、自分が楽にできるところからスタートします。
自分のレベルに合った「プリント」を決められた数だけ解いていきます。先生はヒントを与えてくれることはありますが、やり方を丁寧に教えてくれることや間違いを解説してくれることはありません。公文式の先生は自学自習のサポートをする役割です。
学習するペースもそれぞれです。自分のペースで進んでいきます。できるようになれば、年齢や学年は関係なく、どんどんレベルアップした問題に取り組んでいきます。
公文の学習の流れ
入会する時に「学力診断」が行われます。これが学習の出発点になり、レベルに合った教材が決まります。
教室には原則週2回決められた曜日の時間内に通います。希望すれば週1回だけ通うこともできます。教室に入ると当日分の教材が渡されます。学習時間は短時間の集中学習です。初めのうちは長くて1教科30分です。
各自のペースで始めて問題演習に入ります。問題を解いた後は自分で採点もします。間違いを訂正して100点にして提出します。間違い直しが終わったらその日の学習は終わりになります。
宿題は毎日の学習分でます。次に教室に行った時に宿題を提出します。子どもが学習を終了すると電話やメールで知らせてくれます。
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公文式学習方法のメリットとは
公文式のメリットは主に次の4つです。
- 自分のペース進み学びの習慣がつく
- 算数の計算スピードと正確性が身につく
- 全国にたくさん教室がある
- 月会費が良心的
1.自分のペースで進み学びの習慣がつく
楽にできるレベルから始まって、少しずつ難しい問題に挑戦していきます。公文式ではこの学習方法を「ちょうど学習」と呼んでいます。
教材も難しい問題に向けて、きめ細かく「スモールステップ」で構成されているのです。このような学習方法で進むことにより「やればできる」という自信をつけながら前に進んでいけます。
そして「学びの習慣がつく」こと。 これが公文式で学ぶ最大のメリットと言えます。自分でどんどん進んでいけるようになれば、とても大きな効果を発揮する学習方法の1つといえます。
2.算数の計算スピードと正確性が身につく
公文式の小学生の教科は英語・国語・算数の3教科がありまさ中でも算数は最も効果が出やすく、とてもおすすめです。
公文式の算数・数学では、幼児から高校生で学ぶ単元までアルファベット6A・A~Qまで細かく分かれています。それぞれ約200枚のプリント教材があります。
問題の大半は計算問題です。自分に合ったレベルからスタートして計算問題を反復練習していくことで、計算が早く正確になり、計算力が鍛えられます。
3.全国にたくさん教室がある
公文式教室は全国に約15,600あります。教室指導者数が14,000人もいます。いつでも手軽に始められるのがメリットです。引っ越しの多い転勤族のご家庭でも安心です。連続性を持って学習することができます。お近くの公文式教室を探したい方は、公文式公式HPを参照願います。
※教室数・指導者数は2022年3月現在
4.月会費が良心的
月会費は一般的な塾に比べて良心的です。小学生は1教科につき、東京・神奈川7,700円(その他の地域7,150円)です。
公文式学習方法のデメリットとは
公文式のデメリットは主に次の2つです。
- 公文式に合わない子は少なくない
- 思考力を身につける学習が不足する
1.公文式に合わない子もは少なくない
他の勉強方法も同じですが、子ども楽しい、面白いと感じなければ、なかなか効果はありません。公文式では計算がメインでプリントも大量にあるので、面白くないと感じる子も多いでしょう。また、公文式は自学自習なので勉強を教わらないとできない子には向いていません。
2.思考力を身につける学習が不足する
公文式は同じような問題を繰り返し解いていきます。解法を覚えるという方法です。思考力を身につけるという学習ではないということです。中学受験で必要になる思考力を身につけるのであれば、進学塾に通う必要があります。
そもそもAIの時代だから計算が早くなるより、考え方を理解できる力や人とのコミュニケーション能力の方が必要だからという方も多くいます。そのような考え方の方は公文式より別の学習方法の方がいいでしょう。
公文式をどう活用する?いつから始める?
公文式のメリット・デメリットについてお話しました。これらを踏まえて公文式をどう活用するかについて紹介していきます。
公文式について最も重要なことは「いつ始めていつ終えるか」です。
公文式の対象は0歳から社会人まで、とても幅広いため最も効果のある時期に学習したいものです。公文式は紙の教材を使用します。パソコンやタブレット学習ではありません。あまり小さな頃から始めると、つまらないと感じて勉強嫌いになってしまうかもしれません。早すぎるスタートは注意が必要です。
将来、中学受験を考えている小学生は低学年のうちに公文式で小学生全単元の計算力を身につける。そして、考える力をつけるために中学受験対策を始める小学4年生頃には進学塾に移るという方が多いようです。
公文式で楽しさを知り、自信がつくと、どんどん先に進んでいきます。そして、できるようになると、ますます楽しくなって進んでいくでしょう。
小学生低学年から始めて計算のスピード・正確性が身に就けば中学受験対策でも相当有利になるでしょう。公文式の教材見本は公文式公式HPに掲載されています。
\公文式教材見本は/
小学生の公文式の月会費
教室は全国各地にたくさんあります。教室学習は週2回通う形式ですが、教室に通う方法以外にオンラインと教室学習を組み合わせることが出来る教室もあります。ここでは小学生の公文の月会費について説明します。
■教室での学習
週2回
※初めのうちは長くて30分
■教科
算数・国語・英語
■入会金
不要
■月会費
1教科につき
東京・神奈川 7,700円
その他の地域 7,150円
※会費は消費税・教材費を含む
※会費は各教室の所在地
※英語学習には専用リスニング機器(E-Pencil)6,600円が必要