読書感想文の課題が出されたけど、どうやって書いたらいいの?
読書感想文に苦手意識のある小・中学生は必見です!簡単に読書感想文を書く方法を誰でもわかるように説明します。
また、「全国読書感想文コンクールの入賞作品」と「読書感想文の本選びの参考情報」も紹介します。 ぜひ、最後までご覧になっていただければ幸いです。
【準備①】「読書メモ」をとる
本を読んだ後すぐに読書感想文を書こうとしてもうまく書けません。本を読む時にメモをとることが大切です。気になる個所にはマーカーや付箋を貼っておきましょう。
読書感想文を書く時は事前準備がとても大切なのです。
「読書メモ」をとる
本を読みながら、次の項目について箇条書きにメモをしていきましょう。読んで感じたことを素直に書き出すことが大切です。この「読書メモ」が感想文を書く時にとても役に立ちます。
□ 心に残ったこと(その理由)
□ もし、自分ならどうする?
□ 考えたこと、疑問に思ったこと
□ 好き・嫌いな登場人物(その理由)
□ 新しく知ったこと
□ 今の気持ち(読む前と変わったこと)
□今後に活かしたいこと
マーカーや付箋を貼る
後で見返した時にわかりやすいように気になる個所にマーカーや付箋を貼りましょう。
- 感動したところ
- 驚いたところ、
- 嬉しくなったところ
- 悲しくなったところ
- 共感したこと
- 反対と思ったこと
- 印象に残ったセリフ
【準備②】感想文の構成を考える
本を読み終えたら、読書メモを見ながら感想文の構成を考えます。構成は大きく3つのパートに分けます。
①始め(はじめ) 割合10%
本を選んだ理由や本のあらすじを書きます。
②中(なか) 割合70%~80%
読書感想文のメインの部分です。本を読んで心を動かされたことを中心に書きます。
③終わり(おわり) 割合10%
感想文のまとめの部分です。これからの自分にどう活かしていくかを書いてまとめます。
感想文の下書きをする
感想文の構成ができたら、感想文の下書きをします。読書メモやマーカー・付箋の箇所を見返しながら、3つのパート(始め・中・終わり)毎にまとめていきます。
「始め(はじめ)」に書くこと
「始め(はじめ)」の部分では、本を選んだ理由や本のあらすじを書きます。冒頭部分なので、簡潔に書くことが大切です。
また、本を読んだ後の気持ちの変化がわかるように、本を読む前の印象を書いておくのも一つの方法です。読み手が最後まで読みたくなる書き出しを心がけましょう。
■本を選んだ理由
「この本を選んだのは○○だからです。」
※タイトルにひかれたから
※作者がとても好きだから
※あらすじを見て興味をひかれたから。
■本のあらすじ
「この本は○○のお話です。」
「この本に登場する○○は○○な人です。」
■読む前の印象
「本を読む前は○○だと思っていました。」
「中(なか)」に書くこと
「中(なか)」は読書感想文のメインの部分です。本を読んで心を動かされたことを中心に書きます。登場人物の行動やセリフなど具体的な場面を挙げて理由も書きましょう。
■本を読んで心に残ったこと
「この本を読んで〇〇と思いました。」
「いちばん心に残ったところは〇〇です。」
「主人公が○○して感動しました。」
(その理由)
「私も○○と同じような経験をしたことがあるからです。」
■もし、自分ならどうする?
「主人公は○○したけど、私なら□□しようと思います。」
■考えたこと、疑問に思ったこと
「私はこの本を読んで〇〇と考えました」
「なぜ、○○なのか不思議に思いました。」
■好きな登場人物と嫌いな登場人物
「私は○○の□□なところが好きです。」
(その理由)
「なぜなら○○は□□だからです。」
■本を読んで新しく知ったこと
「この本を読んで、初めて○○と知りました。」
■作者と登場人物に伝えたいこと
「私は○○には□□してほしいと思いました。」
終わり(おわり)に書くこと
「終わり(おわり)」は感想文のまとめの部分です。重要なのは、読む前と後の気持ちの変化をしっかり書くことです。そして、これからの自分にどう活かしていくかを書いてまとめます。
■本を読み終えて今の気持ち
(読む前と後で気持ちはどう変わった)
「読む前は○○だったけど、読んでみて□□になりました。」
「この本を読んで、今○○な気持ちになっています。」
■今後に活かしたいこと
「私は、この本から○○を学びました。これから□□していきたいと思います。」
読書感想文のタイトルを考える
読書感想文の下書きができたらタイトルを考えます。自分が一番伝えたいことがイメージできて、読み手が読みたくなるようなタイトルを考えましょう。
タイトルに迷う時は「青少年読書感想文全国コンクール(後述)」の入賞作品を参考にするのも一つの方法です。
読書感想文を清書する
最後に読書感想文を清書して仕上げます。一般的に読書感想文は400字詰め(20×20文字)のタテ書きの原稿用紙を使います。
原稿用紙の書き方にはルールがあります。主なルールは次のとおりです。
- タイトルは最初の行に2~3マス空けて(『 』を使う)
- 名前は2行目に1番下から1マス空けて
- 苗字と名前の間は1マス空ける
- 段落の始めは1マス空ける
- 段落が変わる時も1マス空ける
- 会話文は「〇〇」を使う
- 会話文の終わりは句読点(。)と「 」を1マスに書く
- 句読点(。)(、)は行の頭には書かない
※前の行の文字と一緒に書く。
- 小文字(っ)(ゃ)(ゅ)(ょ)は行頭でも可
- 数字は漢数字を使う
読書感想文の書き方を説明してきました。ここで紹介したのは、あくまでも感想文の基本型です。自分なりにアレンジして素敵な感想文に仕上げてください。
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コンクール入賞作品を参考にする
読書感想文を書く時には、コンクールの入選作品を読むと参考になるでしょう。タイトルのつけ方にも注目してみましょう。
小・中学生と高校生対象の「青少年読書感想文全国コンクール」の入賞作品(内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞)が参考になると思います。
※主催:(社)全国学校図書館協議会・毎日新聞社
過去10年分の入賞作品のリンクを貼っておきますので参考にしてみてください。
青少年読書感想文全国コンクール入賞作品
※主催:(社)全国学校図書館協議会・毎日新聞社
読書感想文の本を選ぶ
読書感想文の本選びで重要なのは「自分が興味・関心を持った本」を選ぶことです。自分の好きなことや身近な内容だと感想文が書きやすくなるからです。
本のジャンルはいろいろありますので、本選びに迷った場合は次の3つの中から選ぶことをおすすめします。
絵本ナビ
公式HP:絵本ナビ
小学生に人気の本とおすすめの本が各学年別に紹介されています。レビューを見て購入することもできます。
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小学生がえらぶ“こどもの本” 総選挙
公式HP
小学生に選ばれた人気の本が紹介されています。楽しく読めれば感想文も書きやすいと思います。
青少年読書感想文全国コンクール課題図書
公式HP
※主催:(社)全国学校図書館協議会・毎日新聞社
小・中学生向けの読書コンクールの課題図書が掲載されています。2013年以降の課題図書のリンクを掲載しておきます。感想文の本に相応しいものばかりです。
【参考】こちらもおすすめ『読書感想文がスラスラ書ける本』
「読書感想文の書き方」について、もっといろいろ知りたい方におすすめの本を紹介します。とても人気なのが『読書感想文がスラスラ書ける本』です。
読書感想文が苦手な小学生でも簡単に感想文が書けてしまうと言われる本です。本の探し方・感想文のポイント・文章の書き方に加えて、感想文の作品例が掲載されています。
\小学5・6年生用╱
\小学3・4年生用╱
\小学1・2年生用╱